協働のまちづくり

協働のまちづくり

本別町には「協働」の精神を一気に高めた2つの大きな経験があります。
平成10年の大雨災害では、河川敷にたい積した土砂を町民総出のボランティ アで撤去し、平成12年の牛の伝染病・口蹄疫(こうていえき)の疑似患畜の発生では、農業関係者のみならず一般町民も協力し、消毒、防疫作業、炊き出し隊 として町民一丸となり被害を最小限に食い止めました。
ピンチを機に「結束の強い町」をつくり上げ、まちづくりの原動力となる大きな収穫を得たのです。
以来、本別町総合計画、生涯学習計画をはじめ各種計画に策定の段階から町民が主体的に参画し、「町民手づくりの町民のための計画」を作り上げるなど、「町民との協働」が本別町の一つの旗印となっています。
単に意見を述べるだけでなく、自らが参加し共に汗を流すという生涯学習の精神が浸透し、「町民ができることは町民で」「地域ができることは地域で」という意識の高さがボランティア活動の多さにも表れています。
自らのまちは、自らの努力で美しくするという、自治能力の高い住民を育てることが生涯学習の最大の目標といわれています。「ひとづくり」を基本とした生涯学習の成果として、ごみの分別も限りある資源を大切に思う心から17種類の数多い分別に取り組み、町民全員一人ひとりの努力が結集し、平成15年度に環境省の一般廃棄物処理事業実態調査で道内リサイクル率一位になって以来、毎年上位を占めるようになっています。

 

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福祉でまちづくり

福祉の取り組みは、ひときわ全国から注目を集めています。
その出発点は平成2年に国が打ち出した「ゴールドプラン」です。
高齢化対策は、本別町にとって避けては通れない行政課題であり、同時にこの課題の解決を図るプロセスこそが、まちの将来を切り開いていくと考え、平成5年に高齢者の安否確認や日常生活支援を町民自らが担う「在宅福祉ネットワーク事業」をスタートさせました。
以来、住民が主体とならなければ効果を発揮しない施策を整備し、それが見事に機能しているところが本別町のすばらしさと評価を受けています。
平成12年に本別町国民健康保険病院、総合ケアセンター、介護老人保健施設が「太陽の丘」にオープンし、平成13年には、これも町民の手づくりによる「健康長寿のまちづくり条例」が制定され、町民の目線で各種福祉施策が実施されています。
障がい者、児童、健康づくりの計画、施策を展開し、人にやさしい、みんなが家族のまちづくりが進められ、認知症高齢者を地域全体で支え合う「もの忘れ散歩のできるまち」は、画期的な取り組みだと各種メディアに取り上げられました。
新たな試みに次々挑戦してきた姿勢が認められ、福祉は行政だけが行うものではないとする住民主体を大前提とした施策を盛り込む「地域福祉計画」のモデル地区の指定を受け、平成17年4月に、全国に先駆けて策定しました。
平成18年2月、「福祉の」ではなく「福祉で」まちづくりが声高らかに宣言され、未来ある子どもたちに安心して暮らせるまちを引き継ぎたいという町民の願いが実を結びました。
同年8月には、町村では初めてとなる「介護保険サミット」を開催し、民の力を発揮して大成功へと導きました。

 

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豆のまち

本別町の肥沃な大地と、恵まれた気候の中で育まれた豆は、良質・安全・安心な食材として全国に出荷されています。
収穫量も菜豆類では例年のように全道一を誇り、和菓子メーカーでは「本別産の豆」を名指しで使用しているところもあります。
もともと豆のまちとして自負していたところに、平成12年、手づくり豆腐・みそなどを手がける農家のお母さんグループが集い、「本別発・豆ではりきる母さんの会」を結成、マスコミにたびたび登場し、愛情を込めて育てられた自家製豆を使った手作り製品で本別産の豆のおいしさをアピールしています。軌道に乗せた豆腐、みそ、しょうゆ、納豆などの加工販売のほか、新商品づくりにも余念なく、全国各地の百貨店などで開催される物産展では、特産品の販売や「豆のまち本別」のPRを積極的に展開しています。
豆どころとして全国にも有名な十勝の中でも、一番と呼び声の高い「本別ブランド」の確立と企業化に向けた活動が続けられています。

 

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